次回の自民党総裁選は多くの方が出馬に意欲的で妄想が捗ります。私が今関心あるのは、麻生、岸田、菅各氏と旧清和会の動向です。
まず、多くの議員が出馬を検討しているということは、派閥を解散していない麻生派に所属する河野氏が固定票を稼げるということで有利だと考えるのが正当でしょう。麻生氏のキングメーカーとしての力が健在なら、河野氏が総理になる可能性はかなり高いでしょう。ただ、立候補を表明している全員が推薦人を集めることができるわけではないでしょうし、まだまだ流動的です。
一番の注目は菅氏が推していると言われている小泉進次郎氏の出馬の有無でしょうか。個人的に思うことは河野氏に対する上から下からのそして仲間からの反応を読む必要があるのかなとも思うのですが、何とも言えません。
私が注視してみていかなければいけないと思うのが岸田首相の動向です。個人的には岸田氏の息がかかっている議員が総理大臣になったとしても、多くの支持が得られるとはとても思えませんが、アメリカの忠犬の役割を見事に果たした通称キシオ氏(国際的クオリティペーパーであるNY Times紙命名)の権力は我々が思っているより強いと思うのです。要するに現在の民主党系のアメリカ政府と岸田氏には貸し借り関係がある以上、従来、アメリカ(特に共和党)との強いコネクションを築いてきた旧清和会より日本国内で肩で風を切って歩ける可能性があると思えるのです。次の大統領選でハリス氏が優勢なのも彼の力の源泉になりえるかもしれません。
また、派閥を解散した岸田氏が派閥の力学を使って、宏池会再結集となると、もはやモラルが崩壊ということになるので各々の派閥が再結集し河野氏の優勢も不明となります。何が起こるか情報が限られている私は再び違う予測を立てる面白さが増えるのでいいのですが。
清和会系が再び団結するのか、まだ私にはわかりません。ただリーダーを張って清和会を再び結集できるのは某カルトと強いコネクションを持っている萩生田氏だと思うのですが、いかんせん彼の評判が悪すぎて、もはや表舞台で活躍することができないでしょう。じゃあ、森氏が裏で辣腕を振るうかというとまだやってくるのかもしれませんが、選挙区ではないのかもしれませんが出身県にある能登地方に何の便宜を図らないような政治家に影響力をもたしたら駄目であると言っておきたいです(誰に?)。
まぁ、何にせよ、日本の総理という地位はそれを担ぐ人を含めて、もっと上の立場の人達からの残余利益を求めて争う、しょうもないっちゃあしょうもない出来レースみたいなものだと言われてしまえばそうなのでしょうし、候補も既に上で絞っていることでしょう。その中で勝つ見込みのない議員があえて泡沫に甘んじても立候補する意義はちゃんとあります。今回の費用は自民党持ちということで金の心配もないですし、いろんな立場の人から認知されるのは絶対にいいことです。
私はなぜ世間からぼろ糞に言われる総理大臣に各議員が目指すのかはっきりわからなかったのですが、一国の指導者という経歴は国内でどうこう言われようと、国際的な人的ネットワークを築くにはこれ以上ない機会であるのでは、ということを最近ぼんやりと考えています。仮に参議院のドンとかそういう異名で権力を持ったとしてもあくまで内向けで、麻生家のような華麗なる一族には歯が立たないのかもしれませんし、それを実現できているのは一国の指導者の経験によるものなのかもしれないと妄想しているところです。