新保 恵志 著『金融サービスの未来』を読んで
本著は主に、銀行に対する資金の貸し手である預金者が、銀行に勧められた金融商品によって、本来なら守られるべき資産の損失が生じてきた、1990年代末から実施された金融ビッグバンによる規制緩和から生じた欠陥を軸に、これからの商業銀行のサービスを預金者視点から改善するべく提言を行っている。...
View Article立石 泰則 著『戦争体験と経営』を読んで
経済を専門とする職業ライターが書いたので読みやすく、さっと読めた。ただ書き手としての技術の高さ故か、読み物として面白くするような技術を散りばめられているような気がして、専門家の著した本よりは重厚さには欠ける。しかし、著者もそれは意図しているだろうし、結果、引き込まれるような読書体験をすることができた。...
View Article「愁」と「秋」
夕方に散歩をしていると、日が暮れるのが大分早くなったなと感じます。秋の虫も鳴き始めました。今日は台風が日本列島に近づいたということもあり、気温も連日の猛暑から少し落ち着いたことで、早くなった夕日と割合過ごしやすい気温とが重なり、秋が近づいているなと感じることができました。...
View Article[メモ]自民党総裁に向けてのこれまでの動向
mainichi.jp 次回の自民党総裁選は多くの方が出馬に意欲的で妄想が捗ります。私が今関心あるのは、麻生、岸田、菅各氏と旧清和会の動向です。...
View Article『杉田敏の現代ビジネス英語』を読み込む
私の英語学習の基本書である、『杉田敏の現代ビジネス英語』は高度な英語運用能力を身につける手助けとなるのは周知されているでしょうが、私は前身の『実践ビジネス英語』から6年ほど続けているので(番組の歴史を踏まえるとまだまだ新参者ですが)このプログラムの特筆すべき良い点であったり、ちょっとこれはなぁと思うことはよくまれに!?あるのですが、それを書けたらと思います。...
View Article『杉田敏の現代ビジネス英語』はおススメできるので理由をまとめました
以下の二つの記事において『杉田敏の現代ビジネス英語』を解説しています。英語学習の次のステップに進みたい方はこの記事を参考に検討して頂ければ幸いです。take0506.hatenablog.comtake0506.hatenablog.com
View Article立憲泉、男の仁義を見せる
立憲民主党代表の泉氏と共産党委員長の田村智子氏が会談を19日行い、野党連携の重視を確認したと20日付の日経が報じています。 www.nikkei.com 誰も将来を読むことなど不可能ですし、この選択の是非は神のみが知ります。私は以前のブログ記事で、共産党と組むことは立憲民主党の政権交代の実現への障害となりうるという旨を書きました。 take0506.hatenablog.com...
View Articleセブン&アイから考える金融改革とM&A
一昨日のセブンイレブンやイトーヨーカ堂を運営するセブン&アイホールディングスに対する外資企業の買収提案には、多種多様な感想を皆さんが持ったかと思います。この買収提案を経営者は飲むかどうかは我々は知りようがないので、何とも言いようがありません。一消費者としてもこれから利益、不利益どちらを被るか読めません。...
View Article精神科について思うこと
私は統合失調症と診断されていて、現在、精神薬を処方され社会復帰に向け奮闘しているところです。期間は結構長く、もう10年近く精神科にはお世話になっています。入院の経験まであり、また関連施設のお世話になったりして、その中で様々な人とコミュニケーションをとったり病院に対して腹立ったりしたので、その蓄積により精神科に対して、素人ながら一家言持っています。今日はそれについて軽くお話ししたいと思います。...
View Article神取 道宏 著『ミクロ経済学の力』を読んで
中級クラスの経済学となると使う数式も増えてくるので直観的な理解が難しくなるが、本書では数式も高校レベルの数学の範囲に収め繰り返し読めば数学を苦手にしている読者でも理解出来るものになっている。 巷に溢れるミクロ経済学の教科書と同様に価格理論を中心に著者の専門であるゲーム理論の触りまで範囲にしているが、価格理論の記述に対して感想を述べたい。...
View Article二神孝一 、堀敬一 共著『マクロ経済学 第2版』を読んで
成長理論を読んでの感想ソローモデルにおいて人口成長率は外生変数だが、技術進歩率が内生変数としてその究明に研究が盛んに行われているように、表現が間違っているかもしれないが内生変数?として扱い人口増加の研究をしていく必要があると思う。...
View Article樋田毅 著『旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録』を読んで
統一協会の幹部でありながら協会の反社会的な行動を諌め、自身の懺悔としてその反社会的行動の実態や教団の様々な疑いに対して私的見解を述べている。 統一協会に対しては櫻井義秀...
View Articleサマセット・モーム 作『月と六ペンス』を読んで
英語勉強ということで原文で半年かけてゆっくり読んだ。私の英語力では誤読もあるし、何より読むのに長い期間をかけたので、失念していることが多く評論にはなりえないだろうと思う。...
View Article『令和の虎』から考える日本再興の道
金を持っているという部族もしくは集団は何かという質問が与えられたら、多くの人はユダヤ人や華僑を思い浮かべるでしょう。彼らは教育に熱心で知的に優れているという評判ですが、やはりその力の一番の源泉は彼らの強い人的なコネクションの結果、広範な情報ネットワークを形成していることによるのは間違いないでしょう。...
View Article湯本雅士 著『新・金融政策入門』を読んで
本書の概略は省略して、感想というか本書を読むことによって産まれたくだらない持論のみ記述する。期待に働きかけることを政策に組み込む(金融政策ならフォワードガイダンス)ことはマクロ経済学の研究の進展によって有効であると理論化?されたので各国の中央銀行も採用している。しかし黒田総裁時に行った大胆な金融緩和政策によって物価上昇率を緩和開始から2年で2%にするという政策は残念ながら期待した成果はあげられず(現...
View Article大竹 文雄 著『行動経済学の使い方』を読んで
経済学の知見を実社会に応用しようとしたら、かなりの場面で生活者の慣習と衝突したり、利害に影響を与えるので政治的決着を求められ玉虫色的になることが多い。行動経済学は政府や生産者側が消費者側(必ずしも一方的では無いだろうが政府、生産者側からのアプローチが多いだろうと思う)にこちらの意図に沿った行動を促すための知恵を与え、上記の問題の有効な解決方法を与えてくれる。それは厚生の向上へのコストを削減して社会全...
View Articleブログを書く気にならない障害
自由気ままにブログを書いてるつもりなのですがすごい邪魔する人もいますので書くとストレスが異常にたまるという本末転倒に陥っています。どうでもいいことをチョロって書くだけででもいいかなと思います。 最近、ストレスが溜まることが多いです。夜になるとすごいだるい感じになります。
View Article夏目漱石 作『吾輩は猫である』を読んで
ネット上に於いて繰り広げられるやり取りは得てして、物事を単純視し短絡的な考えで人を罵倒し、バカにしがちだ。しかし、その対象が自分の期待を裏切るとプライドが傷つくのか激怒し、余計に執着して過激化へと向かい、あら探しに終始するのを私は嫌と言うほど見てきた。要はその対象の存在に呪われるているのである。...
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