国際情勢や軍事情報はマニアの人がとんでもなく詳しく、新聞をたまに嗜む程度の素人の私が高尚に論評すると筋が悪いのでメモとして逃げ道を残し、面白いと思った記事を紹介します。
海上自衛隊の護衛艦すずつき、中国領海に一時侵入 「技術的ミス」と釈明 - 日本経済新聞
この報道は日系の新聞社は結構報道しているようです。(私が読んだのは、朝日と日経だけですが各社しているでしょう。)ついに日本も、このような挑発的な行動をするようになったのかと背筋が凍る思いがしたのですが、日本側の当局は「技術的なミス」という彼ら独特の文学的な表現で釈明したそうです。こういう所にお国柄が出るのかもしれません。ちなみに昨日、今日のNHKニュース7では言及がありませんでした。
そして同じ日付の各新聞に特定秘密を漏洩した自衛官の処分に関する記事が出ています。
防衛省・自衛隊「特定秘密」不正は数十件 厳格制度の運用に穴 - 日本経済新聞
前者の事件の発覚ととこの事件が同時に起こるのは素直に偶然であるととりたいですが、疑えば何とでも解釈できそうです。今の平常時(建前は)に特定秘密保護法を運用した実績を作り、引き締めを図ると同時に人事も掌握していくのが用意周到だと言えばそうなのかもしれません。ただ自衛隊の人事が以前まではどの程度、上の意向が通っていたのかは知りませんが。
最初の事件に戻りますが、護衛艦の中国領内侵入のニュースは新華社通信の日本語サイトでは報道されていないので、中国国内でも目立ったニュースになっていないのかもしれません。中国としては、今の時期に反日感情を煽るのは得策ではないのでしょうか。不景気が原因の内政に対する不満を外に向けるのには、格好の材料になるはずですがここは慎重です。
日頃、中国船が日本領海に侵入したのを利用し、それを反中感情の燃料にしている日本政府と比較すると何か立場が完全に逆転しているような気がします。