スマホの登場により若い人たちは電話に対する苦手意識を持っているという話をよく聞きます。私も苦手なのですがその理由を軽く考えている最中です。
1つ私なりに考えられる中でぱっと思い浮かぶことは、顔を知らない人を電話相手にすると相手の表情が読み取れないのでその相手がどんな風な感情を自分に向けて思っているか判別することが困難であるからかなぁとぼんやり思います。知らない他人を電話相手にすると、対面でも緊張するのに、顔も見えず口から出てくる言葉だけで対応するとなると、相手と上手く意思疎通図れているのか不安になってしまうのが例に漏れず電話ベタな私の経験です。
電話に抵抗のない人というのは一種の訓練の結果、電話上のコミュニケーションに適応してきた人なのではないかと思います。電話が苦手なのは若い人たちだけではなく、かの笑福亭松鶴も苦手にしていたというこぼれ話が伝えられています。昔の人でコミュニケーション能力が達者な人でも電話を苦手にしていたのを聞くと、電話を通しての会話が憂鬱に思うのはその人個人の問題では無いのではと思ってしまいます。顔を見ることなく、口伝だけのコミュニケーションで対応するということは人体が想定していなかったのではないかと大袈裟ながら思ってしまいます。
4月から新社会人になる方の中にも電話が苦手で電話対応に不安を感じている人もいるでしょう。ただ、あなたが苦手なのはコミュニケーション能力に原因があるのではなく、体、脳が適応していなかったのだという風に周りに強弁をかまして開き直り、訓練を継続していくにつれ自然と適応できるものだと言った鷹揚な心構えをしていくといいのではないのかなと雑に思います。